iPhoneが意図せず強制終了されるといったことに原因が分からず困ることもあるかと思います。iOSの不具合、アプリの不具合、使用環境の影響、バッテリーの劣化、スペック不足、ウイルス感染、脱獄といった多岐にわたる問題に対する対策法を解説します。
iPhoneが意図せず強制終了される主な原因と対策
バッテリーの劣化
バッテリーの劣化は強制終了の原因になることが多い原因のひとつです。劣化が激しいバッテリーは「設定」から見れるバッテリーの状態とは無関係に起こることがあります。2年程度ではiPhoneのバッテリーに大きなバッテリー劣化はほとんどの場合起こりませんが、あまりにも長い間バッテリーを交換せずにiPhoneを使用している場合には注意が必要です。
バッテリーの状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換することが重要です。ただし、古いiPhoneの機種ではバッテリーの交換自体がappleではやってくれないこともあります。
iPhoneのバッテリーパフォーマンスを改善するためには、定期的なリフレッシュが有効です。iPhoneのバッテリーを完全に使い切った後、1時間程放置します。そのまま充電が100%になるまで充電します。このプロセスを定期的に行うことで、バッテリーの状態が可能性があります。
iOSの不具合
iOSのバグやアップデートの失敗は予期せず強制終了の原因になることがあります。iPhoneが利用可能で最新のアップデートを確認できる場合は、「設定」から一般 > ソフトウェアアップデートを選択して、利用可能なアップデートを確認しインストールしましょう。
iPhoneが使える状態にない場合(こういったバグによる電源落ちや再起動ループ)である場合には、PCを利用してiTunesを使わなければいけないこともあります。
システムファイルの欠損
iPhoneの強制終了が起こるもう一つの原因は、起動ファイルの欠損です。システムファイルが何らかの理由で破損したり、不足したりすると、デバイスは正常に起動できず、結果として強制終了と再起動のループ(リンゴループ)に陥ることがあります。
この状況は基本、iPhoneが使えない状態になっていることが多く、iPhoneだけで復旧するのは難しいです。
アプリの不具合
アプリの不具合は、システムの不安定化を招き、強制終了を引き起こすことがあります。直近に登場した、あるいはアップデートが入ったアプリや長期間に渡ってアップデートのないアプリなどがある場合は、iPhoneから削除してみましょう。
脱獄(ジュエルブレイク)の影響
脱獄(ジュエルブレイク)はapple非公認のシステムを利用出来る状態にすることを指しますが、appleのサポートを受けれなくなったり、iOSを最新に保てないことによってウィルスなどの危険性が増します。
意図しない強制終了のリスクを増やすばかりか、手に負えない状況になった時にappleのサポートすら受けれないので自業自得といえば自業自得な選択ではあります。
脱獄(ジュエルブレイク)は、そういったリスクを承知の上で行っているものなはずなので。(基本やらない方がいいです。)
使用環境(温度)の影響
極端な温度はiPhoneの性能に大きく影響します。ブログ管理人も夏場に車を運転している時にiPhoneにナビを任せていたところ、「iPhoneの温度が高すぎます」との警告メッセージが出現し、数分使えなくなった経験があります。
iPhoneが異常な温度を検知した場合は、警告の後に強制終了する可能性があります。警告が表示された、強制終了してしまった場合にはすぐに適切な温度に戻す努力をおこないましょう。
ウイルス感染
iPhoneはウイルスに感染しにくいといった強みはありますが、絶対に感染しないというわけではありません。ウイルスやマルウェアの感染は、不正な動作を引き起こし、iPhoneを強制終了させることがあります。信頼できるソースからのみアプリをインストールすることが最良の対策です。セキュリティは常に最優先事項であるべきです。
いつもなら表示されないタイミングでよくわからない広告が表示されるなどの症状がある場合は注意です。多くのユーザーが感染してしまうような脆弱性が見つかった場合にはアップデートで改善される可能性がありますが、iPhoneはウイルスを感染する前提で作られていないためか、ウイルスをスキャンしたり自己修復する機能は実装されていません。
初期化する必要がある場合もあるので、状況に合わせて情報収集しアップデートで改善出来ない場合は初期化を視野に入れましょう。
意図せず強制終了する場合の対処方法一覧
モバイルデータ通信のオン/オフ切り替え
モバイルデータ通信時のバグによって強制終了されることがあるようなので、原因が分からないときは試してみることをおすすめします。
設定 > モバイル通信 でモバイルデータ通信のトグルをオフ→オンに切り替えましょう。
iOSを最新版にアップデート
設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート を開き、利用可能なアップデートを確認してインストールします。
ハードウェアリセット(強制再起動)
モデルにより異なりますが、ボリュームアップボタン、ボリュームダウンボタンを順に押し、サイドボタンを長押ししてAppleロゴが表示されるまで待ちます。
(ホームボタンがある機種はホームボタンと電源ボタン同時長押し)
バッテリーのリフレッシュ
iPhoneをのバッテリーを完全に使い切り、1時間程放置した後に充電器を接続して100%まで充電する。
すべての設定をリセット
設定 > 一般 > リセット > すべての設定をリセット を選択します。これにより、デバイスの全設定が初期状態に戻ります。
直近にインストール・アップデートしたアプリを削除
問題が発生した直前にインストールまたはアップデートしたアプリがあれば、それを削除してみます。
iTunesで復元
PCにiPhoneを接続し、iTunesを開いてデバイスを選択。概要タブから「iPhoneを復元」を選択して実行します。
iPhoneを初期化
設定 > 一般 > リセット > すべてのコンテンツと設定を消去 を選択し、指示に従ってデバイスを初期化します。
iCloudにバックアップを取っていない場合は、iPhoneに保存されているデータがすべて消去されますので慎重に行いましょう。また、バックアップから復元するにはiCloudに接続するためappleIDが必要になります、パスワードを間違い続けるとアカウントにログイン出来なくなります。
appleは一度ロックしたアカウントを簡単に開放してくれないので、長期間iPhoneが復元できないなんて事態になりかねませんので、アカウント情報は復元前にしっかりと確認した上で復元も行いましょう。
iPhoneの修理を検討
上記の対処方法で問題が解決しない場合、Appleのサポートに連絡するか、最寄りのApple Storeや認定サービスプロバイダーに相談しましょう。
まとめ
iPhoneが予期せず強制終了する原因は様々ですが、適切な対処をおこなうことで問題を解決できることがあります。iOSのバグ、アプリの不具合、使用環境の影響、バッテリーの劣化、ウイルス感染、脱獄などといった原因を理解し、安全で快適なiPhoneライフを送るために、対策や対処方法を頭に入れておきましょう。