さて、シーズンは秋、秋と言えば食欲の秋なんて言われますが、食べたくなるのがさんま(秋刀魚)ですよね。
数年ずっと漁獲量の減少が続いており、さんまの値段価格が上がっていました。所が昨年2018年は少し盛り返して近年のさんまの漁獲量減少と比べるとかなり漁獲量があり、さんまの値段もリーズナブルになり食卓にも並んだかと思います。
昨年2018年のさんまの漁獲量はコチラにまとめています。
さて、2018年に続きたかった所ですが今年2019年は例を見ないほどに漁獲量が減少しているのだとか・・・。
そんな、2019年のさんまの漁獲量やスーパーに並ぶさんまの値段価格など書いていきます。
ここ数年の漁獲量の減少推移と理由や原因
画像を見て分かる通り、2009年から見ても、漁獲量が減少の一途をたどり最低値の2017年と比べると約20万tも違います。
ここ数年も3年連続で漁獲量が下がっていたものの昨年2018年には少し盛り返して漁獲量が上がったので、さんま界隈もほっとしていたようですが、今年2019年は更にヤバい状況のようです。
■漁獲量減少の理由や原因
・中国、台湾などの漁船が公海でさんまを乱獲、先取り
・水温の変化により稚魚減少
・さんまの漁場が沖合に移動
これらがさんまの減少理由として挙げられているものです。
2017年の中国のさんまの漁獲量は5年前の24倍と記録されているらしいので、確かに凄まじい勢いで中国の食卓にはさんまが並ぶようになっているのだとか。
ただ、一部の地域で乱獲が始まったからと言って日本の海域であまりにもさんまが取れなくなるのはおかしい気がします。これが50年とか1世紀レベルのスパンの話ならまだ信憑性はありそうですが、たった5年程度で近隣の国の漁獲量が上がったからといって日本で本当に取れなくなるのでしょうか?
ですが、中国と台湾の漁獲量は確かにそれらを裏付けるレベルに増えています。
この図は2018年までの漁獲量を示したものですが、確かに中国と台湾の漁獲量の増え方はヤバいですね。
ただ、よく見てほしいのは漁獲量は減ってるけど日本も普通にかなりの量獲ってるよね?
ということです。
中国と台湾を乱獲扱いするなら日本も乱獲じゃねえか、と。
確かに、日本の漁獲量が減ってさんまの値段が上がることは日本人視点で言うと良しとしないのは分かります。日本人のブログ管理人的にもやっぱりさんまの値段が上がるのは悲しいです。
ただ、漁獲量が過去最低だった2017年ですら中国より圧倒的に獲ってますからね。
さんまって日本を代表する魚ですけど、別に日本の物じゃないよね?って話です。
ブログ管理人は中国と台湾の肩を持つつもりもないのですが、客観的に見ても中国と台湾が日本に嫌がらせしている訳でも何でもないです。
中国も台湾も別に日本の排他的経済水域を犯してまでさんま漁やってるわけじゃなくて、普通にその外の公海で漁やってますからね。
確かに、秋にその公海という海域からやってくるさんまを大量に先取りされると日本の漁獲量が減るのは妥当なんですが、中国と台湾からしたら
「公海で漁して何が悪い訳?」
って言われてもしょうがない気がします(汗)
中国と台湾からしたら、こんなに美味しい魚が公海で漁して獲れるんだからそりゃ獲ろうってなりますよね。
日本は過去に年間30tの漁獲量があった訳です。他の近隣国はほぼさんまを獲っていなかったので日本の一人勝ち的な所がありました。
それが中国と台湾がさんま漁に参入してくると、日本とロシアは漁獲量の規制まで考えているようで、これちょっとセコくないですかね?
いや、さんま安くなればそりゃ嬉しいんですけど。
過去に年間30tも獲っていた日本が、台湾が10t、中国が5t獲ったら乱獲と言って規制しようとする。ズルすぎません?
しかも、漁獲量の全体って過去に日本が獲っていた漁獲量の最大値と合計してもそんなに変わらないんですよね。ということで生態系に悪影響を及ぼす程中国と台湾が獲っている訳でもなし。
単純にライバル不在で漁していた日本の海域付近にライバルが出現しただけの話なんですよね。
これってどこであってもどんなビジネスでも言えることですし、全国にセブンイレブンしかコンビニがなかったら、ゼブンイレブンの一人勝ちですけど、ローソンとかファミマとか別のコンビニあるからライバルと顧客の奪い合いになる訳ですよね?
しかも、中国と台湾は排他的経済水域を犯している訳でもないし、ルール上何の問題もないように見えます。
日本の漁獲量が減ったからといって規制するのはさすがに日本の個人的理由すぎる気がするんですよね。もし規制するのであれば日本の漁獲量にも規制かけるのが筋でしょう。そうなれば結局漁獲量は上がらない、なんてことにもならないのでは・・・。
2019年さんまの値段!去年と比較
2018年のさんまですが、ここ数年では比較的漁獲量が多かった年です。
漁獲量が安定するまでは生サンマが1匹300円程で、漁獲量ピークの秋シーズンになると生サンマ1匹150円くらいで首都圏では販売されていたようです。
ちなみに、2年前の2017年はトータルの漁獲量は過去最低で、生さんま1匹500円で販売されていた模様。
勘違いしてほしくないのは、今紹介したのは生さんまの価格であって、スーパーで安価で買える火を通す前提の冷凍さんまじゃないことです。スーパーに並ぶのはこの冷凍さんまが多いです。冷凍さんまは2匹で100円とか数年前までは数匹で100円とかそんなレベルに安かった記憶があります。
ちなみに今年2019年の冷凍さんまは1匹平均160円程でスーパーに並んでいるそうです。ちなみに、昨年獲ったさんまを冷凍していたものが今年のスーパーには並んでいる所が多いようです。(2019年7月時点)
生さんまに至っては、過去最低レベルに漁獲量がないと言われている2019年なので、もしかすると秋のピークですら800円とか1000円超えているといった高級魚の仲間入りを果たす可能性が出てきそうです。
コメント