サラダ油が危険は嘘?危険性がない訳じゃないので自己責任

「サラダ油が危険だ!」「トランス脂肪酸が認知症のリスクを高める!」と巷では色んな情報が飛び交っていますが、実際はサラダ油は本当に危険なのでしょうか?それらの情報をまとめ、サラダ油が危険なのか、嘘なのか客観的に情報をまとめていきます。

 
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「サラダ油が危険というのは嘘」と言われる理由について

サラダ油の危険を解説!代わりの油も紹介でも詳しく書いていますが、サラダ油にはトランス脂肪酸というものが含まれており、トランス脂肪酸が危険だという認知は結構広がっていると思います。

「サラダ油が危険というのは嘘」と言っている人たちは基本的に「人間への危険があるかどうか科学的に証明されていない」という理由や「WHOの基準値より低い」といった理由で危険性が薄いといったことを言っています。

ブログ管理人的には「???」といった感じです。

農林水産省が公開しているページにトランス脂肪酸の摂取と健康への影響というものがありますが

トランス脂肪酸については、飽和脂肪酸(ミリスチン酸及びパルミチン酸)、塩分のとりすぎ、過体重、アルコールのとりすぎとともに、心血管疾患(CVD)、特に冠動脈性心疾患(CHD)のリスクを高める確実な証拠がある

代謝研究で、トランス脂肪酸は血液中のLDLコレステロールを飽和脂肪酸と同様に増やすだけでなく、HDLコレステロールを減らすため、飽和脂肪酸よりも血液の脂質プロファイルをアテローム性(動脈硬化などの原因となる)に変化させることが示されている。

いくつかの大規模コホート研究では、トランス脂肪酸の摂取は冠動脈性心疾患のリスクを増やすことが示されている。

 
といった、明らかに危険性を含むデータが示されています。危険性がない?意味不明です。

確かに認知症を限定して言うのであれば、証明はされていないかもしれませんが

逆に言えば、科学的に証明されていないが、認知症にならないと保証された訳でもないということです。

 
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サラダ油の危険を解説!代わりの油も紹介でも触れていますが、マウス実験ではサラダ油を多く与えられたマウスが肥満と記憶障害を起こすといった事例が既に報告されており、人間でこれが証明されていないだけです。

人間に対して証明される可能性は今後ありますが、人間で実験するとなるとそれなりの実験期間が必要でしょうから、サラダ油やトランス脂肪酸の危険性の数値が明確化されるのは少し先の未来かもしれませんね。

ただ、マウスが実験に使われるのは、当然ですが人間に近い反応を示すことから人体ですぐに実験できないものをマウスを代用として実験に使う訳ですね。なので、現時点でWHOが提示しているトランス脂肪酸の1日の摂取量目安なども、危険性が低くなるというだけで、何の保証もないのに変わりはありません。

WHOが提示している数値よりサラダ油の方が少ないから安全、とは言い切れない状況だと個人的には思います。

 
アメリカではトランス脂肪酸が随分と前から危険視されており、トランス脂肪酸の含有量の表示義務があったり、飲食店ですら1人前あたりのトランス脂肪酸の含有量の限度量が決まっている州があったりと、日本よりかなりのトランス脂肪酸先進国です。

日本ではアメリカにかなり遅れを取る形でトランス脂肪酸、健康ブームもあり、最近のマーガリンなどにはトランス脂肪酸

最近スーパーで見かけるマーガリンは、こういったトランス脂肪酸の低減アピールをかなりしていますね。さすがに飲食店での規定などは日本にはないと思いますが、日本全体の認識としては、トランス脂肪酸を摂りすぎると体に危険や悪影響があるかもしれないから、摂りすぎは控えようと言ったくらいの感じです。

実際、アメリカなどのトランス脂肪酸先進国が色んな危険性をアピールしていた時期に日本は何もしていなかったと思われるので、こういったトランス脂肪酸を減らす働きやアピールは良いことだと思います。

 
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万全を期すならトランス脂肪酸を避ける生活にシフトする

正直、WHOが提示している数値などを考えるに、サラダ油を普通に料理に使ったり、甘いお菓子を食べる程度ですぐに健康被害が出たり認知症になるとは考えづらいです。

ただ、継続的にそういった生活を続けていくことでトランス脂肪酸の摂取量が少なくても、摂っていた人とそうでない人の差が出る可能性は十分にあるのではないかと思います。チリツモというやつですね。たまに1杯のコーラを飲んでリフレッシュするという人と、頻繁にコーラを好んで飲んでいる人が砂糖の摂りすぎと肥満へのリスクが明らかに違うように。

WHOの提示しているトランス脂肪酸の基準は約2g未満です。それに対してサラダ油やマーガリンのトランス脂肪酸の含有量は100gあたり1g前後です。1日に200gものサラダ油やマーガリンを摂取する人は、普通に考えればいないし、他の食事を加えたとしてもWHOの基準値を超えるのはなかなかに難しいです。

ただ、トランス脂肪酸は間違いなく危険性が少なからずあります。

これを今後避ける生活をする人と、そうでない人では健康リスクへの差が出てくるかも、という話ですね。特に一番使うであろうサラダ油については、日常的に使っている可能性が高い油ですし、これを別の油に代用するだけでトランス脂肪酸を避けることができます。1年間や数年といった期間で見ると、かなりの量のトランス脂肪酸の摂取量に差が出てくるのは明白です。

これが人間の体に何の影響もない、とはさすがに個人的には思えないのですよね。

なので、サラダ油の危険を解説!代わりの油も紹介でも代用の油を紹介していますが、少しでもサラダ油のトランス脂肪酸の危険性、リスクを避けたいのであれば、体に良い油を代用することをおすすめします。

 

サラダ油が危険は嘘?危険性がない訳じゃないので自己責任まとめ

・サラダ油、トランス脂肪酸は少なからず危険性がある
・トランス脂肪酸の摂取は心臓病リスクを大きくすることが報告されている
・トランス脂肪酸実験でマウスに肥満と記憶障害が報告されている
・WHOの基準を日常で上回ることはほとんどない
・長期目線でリスクを回避するならサラダ油を使わないこと

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